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革の用語集
憶えておいて損しない、基本的な革にまつわる用語を五十音順にまとめました。
 
あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行
 
か行
かがり レザークラフトの技法。複数の革紐(革レース)で革のふちを編みこむように装飾するもの。
巻きかがり、シングルかがり、ダブルかがりがあり、革ウォレット(財布)などの縁に施されている事が多い。
   
カウヴィンテージ
(革の種類)
上質なカウハイドをウェットブルーの状態から下地を茶色かベージュに1度染め、黒で仕上げる。こうすることで、スレたり表面がハゲた時に下地の茶が現れる。経年変化によって全く違った表情になるタンナーこだわりの素材。
厚み1.2cm前後。
   
カシメ かしめること。特に、リベット継ぎ手からの流体の漏出を防ぐため、リベット締めをする方の鉄板の縁をたがねで打って地と密着させること。コーキング。レザークラフトにおいては固定するための留め具として用いられる金具を指す。
   
カー・コート【CAR COAT】 カーコートとは、車に乗ることを意識したスポーティで機能的なショート・コートのことをいう。1950年代から1960年代にかけて流行したコート。スポーツ・コートとして遊び着的な着用も多い。(資料:文化出版局「ファッション辞典」より)ヴィンテージを見る限り、デザイン的な特徴があるわけでなく、衿のデザインがテーラー系で、様々なシルエットが存在したようだ。カジュアル・ウェアが確立する頃の時代だけに、むしろ、今よりデザイン要素が多く、面白い。過去のデザインには、思いがけないアイディア詰まっている場合もあります。1950年代が面白いかもしれない。
   
カービング タンニンなめし革に図柄を浮き立たせる革の装飾。またはその技法。切り込みを入れるカッティングと、刻印で立体感を表すスタンピングの2つの技法で形成される。
唐草模様が代表的だが、ノスタルジックなものから繊細な”シャリダンスタイル”など様々で、動物をモチーフとした”フィギアカービング”などを加えると図柄に制限はない。
好きな図柄を表現できる楽しみ、技術の上達を追求できる奥深さが魅力。
   
なめし工程以前の物。 生皮。
   
なめしを終えた革。 製革。
   
キッド 子山羊の革の総称。ゴートスキンよりキメが細かくしなやかで、版が小さいため高価。
   
キップ 生後6ヶ月から2年位までの牛革。中牛革とも呼ばれる。
特徴としては、カーフよりも強度があり、厚みもある。肌触りも抜群。
ただ当然成牛ではないので版が小さい。サドルは時間とコストがかかるが、繊維が締まった伸び難い丈夫な革になるピットなめしで行っている。
厚さ1.2cm前後。
   
キドニー(賢蔵)バック ライディング時の前傾姿勢において腰を覆い隠し保護する役割。 キドニーパッド、キドニーウォーマーとも呼ばれ防寒や転倒時の怪我から身を守る。
アメリカでの話になるが、これは戦前のバイク、主にハーレー・ダヴィッドソンに路面の衝撃を吸収するリアサスペンションがなかったことによって加えられたディテール。路面の凹凸をダイレクトに体で受けるために胃下垂や腰痛などが絶えなかったためにそれを防ぎ、腰や内臓を保護する目的でパッドを内蔵したもの。実際に効果があったかどうかは疑問だが、他にもキドニーベルトというチャンピオンベルトのような太いベルトがあり、こちらも腰を保護するアクセサリーとして存在していた。スプリング式のサスペンションが一般化するとともにコチラは消えた。一方のキドニーパッドは内部にキルティングが施されているために転倒時のクッションとしても役立つほか、デザイン上のアクセントにもなるため、現在でも採用しているライダースジャケットがある。
   
牛革 牛の皮をなめした革。牛革は牛のサイズ(成長段階)により仔牛(カーフ)・中牛(キップ)・成牛(ステア)と分類される。 多くは成牛(ステア)が流通している。
   
キルティング 表布と裏布の間に羽毛、毛糸、綿などの詰め物を入れて刺し縫いを施し、格子状に装飾されたモノ。マス目状になったものが最も有名。
   
吟面/銀面【ぎんめん】 なめし加工された革の「表面(おもて面)」の こと。毛穴があり、滑らかな肌ざわりをしているのが一般的。 (スエード加工された革や 爬虫類革を除く)
   
クロコダイル
(革の種類)
ワニ革。貴重なため爬虫類皮革の中でも古くから高級とされてきた。腹部のウロコは細かい長方形を成しており、種類によってその配列は異なる。横腹の部分は硬い骨が一列ありウロコが角張っている。水辺の生き物だが革自体は水には弱いので注意が必要。
   
コバ 革端(切り口)のこと。重なった革端が木目の様に見えることから、「木端(コバ)」と呼ばれるようになったと言われている。
   
ゴートスキン
(革の種類)
山羊(ヤギ)革の総称。一見してそれと分かる独特のシボ模様を革の表面に有しているのが特徴。薄く漉いても弾力性を損なわず摩擦にも強いため、コートや柔軟性のある小物・ワンランク上の内装材として用いられる。
   
コンチョ
concho
金属の「飾りボタン」のこと。 革ウォレット(財布)などに使用されているのはシルバーコンチョが多く真鍮コンチョ、シルバー風コンチョが使用されている。
他に鞄、洋服のボタンやアクセサリーの部品として用いられている。
語源はスペイン語で、コンチャ(concha)とも呼ばれている。
   

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