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革の用語集
憶えておいて損しない、基本的な革にまつわる用語を五十音順にまとめました。
 
あ行か行さ行た行な行は行ま行や行ら行わ行
 

は行

 

バックスキン
【buckskin】
buckは雄ジカの意で、本来はシカ革の銀面を起毛させたものをさすが、一般にはスエードと混同され子牛・ヤギ・ヒツジ等の加工革をもいう。しなやかで強く靴・手袋・ジャケットに用いられることが多い。
   
バッファロー
【buffalo】
(革の種類)

北米に生息する水牛の革。カーフスキン(牛革)のような柔らかさと迫力ある独特のシボが特徴。比較的水にも強く丈夫なので様々な用途に使用される。傷が付きにくくまた目立ちにくいのも利点。お手入れの際には余計な油分は邪魔になるだけなので油分は控えめが適切。

   
バスケットスタンプ 専用うち具を使い手打ちで刻印してバスケットカゴのように編み込まれた柄に仕上げる技法。一見、本当に編み込まれているように見えるが、刻印を等間隔で打つこと、打ち始めて最初から最後まで同じ力加減で打つ必要があり、大変難しく熟練した技術が必要。
   
ハトメ 多くは丸くくりぬいた穴の事をいう。紐を通す際などに補強として使用する部品「ハトメリング」のこと、または設置した穴の状態を指す場合もある。
   
バネホック 衣料・バッグなどに使用される金具のボタン。凸部分を凹部分に押し込み留める仕組みのもので、ジャンパードットと形状が似ているため一見では区別が付かない。内部にホックがあり、ジャンパードットより閉め心地は軽く、財布などの小物に用いられる事が多い。
   
ハラコ
【Unborn calf】
(革の種類)
現在流通している”ハラコ”は従来のものでなく、人が食した後の牛革を最後まで生命あるものは大切にという事で使用されているものが多いと言えます。”ハラコ”の本来の意味から離れたものがその呼び名で流通している。
以前、胎児から生後間もない仔牛の毛皮のことで、病気などで死んだ雌牛のお腹にいた仔牛から採る。 しかし、一方では良質な革を採取するために、母子ともに命を奪われるという残酷な話も・・・1頭から取れる面積が小さいことや、他の革に比べて採取できる効率が悪いためにあまり出回ることはないと言える。
   
ハンチング帽
【Hunting cap】
19世紀半ばからイギリスの上流階級で用いられるようになった狩猟用の帽子。 ハンチングベレー、ハンチングキャップとも呼ばれる。 日本語では鳥打帽(とりうちぼう)とも。
明治20年(1887年)頃から商人がかぶるようになったため、当時は商人の象徴となった。
   
ビルフォード
【Bill fold】
(革の種類)
紙幣(ビル)を、たたむ(フォード)という意味で、二つ折りの財布を指す。
   
B.Cステアオイル
(革の種類)
1.3cm〜1.5cmある厚手の革ですが、この革が馬革かと疑うほどソフトでフィット感抜群。
荒野を自由に走り育ったため、小キズが多いが染料でスレやキズをごまかすことなく、自然のまま仕上げた最高の馬革。
世界でも日本の姫路にある1ヶ所のタンナーズでしかできないレシピによるもの。
   
ピンチバック・ジャケット
【Pinch-Back Jacket】
1930年代当時は現代に見られるスーツスタイルのベースがほぼ完成し、当時華開いたアール・デコの文化同様、紳士服飾の世界も一気に華開いた時代ともいえる。こうした背景の中、スーツやジャケットのスタイルにも当時ならではの試みがなされたりすることがあった。特に頻繁に見られたのが、ジャケットの背中にアクセントをつけ、変化をもたせる、ということだった。具体的にいうと背中部分につまみ襞や箱襞を設けたり、あるいは背中の両肩部分にプリーツを設けて腰の部分にベルトを付けたりするもので、こうした仕様を施したジャケットを「ピンチバックジャケット」、「ファンシーバックジャケット」、「バイスイングジャケット」、「サニングデールジャケット」等と呼び、当時大変流行した。 これは元々はゴルフやハンティングなどで着られるスポーツジャケットにおいて、より動き易さを意識した結果出来上がった仕様のようである。一説にはこの仕様は英国服の仕立技術を習得したドイツのテイラーが考案したという説もあるようで、「ドイツ背広」という名で呼ばれたりもしていた。この仕様はその機能性という意味もさることながら、背中越しの表情の豊かさという意味でもスポーツテイストを感じる興味深い仕様である。
   
フライトジャケット 本来飛行機に乗る人(操縦する人)用のジャケットで、その機能性から一般のファッションジャケットとして広まったもの。フライングジャケットとも呼ばれる。多くは第2次世界大戦期に製造されたスタイルがモデルになっており、様々なタイプがある。革フライトジャケットでは
A2とB3(ムートン)が有名。
   
プリーツ 衣服に付けられる襞(ひだ)のことを指す。 運動量を付けるため、立体感を出すため、または装飾のためなど、様々な目的で施される。折り山がきっちりとたたまれたものが多い。
折り山が途中で無くなるものは「ダーツ」、折り目が付いていないものは「タック」と、折り目でプリーツと区別される。
   
フリンジ 房飾り(ふさかざり)のこと。 布はしに紐や毛糸を束ねて付けたり、布はしの地糸をほぐして用いる縁飾りの一種で、マフラーやショールの両端やウエスタンジャケットの肩ヨークなどに見られるデザイン。
   
ボールチェーン ボールチェーンは、ブラス、ステンレス、アルミニウムを素材とし、いろいろな加工仕上げにより多くのバリエーションを持っている。その機能性とファッション性が活かされ幅広い分野で使用されている。
   
ブルゾン フランス語で「短い上着」という意味がある。ジャンパーと同義だが、裾あたりにたるみを入れてベルトやタックなどでウエストを絞ったジャケットのことを指す場合がある。日本では、ファッション性の高いショートジャケットという意味で用いられることの方が多く、革スタイルではナイスミドル向き革ジャンの事をさし、柔らかいラム革使用が多いのが特色。
   
ブーツカット ブーツを履きやすいように、また履いたときの裾のシルエットがキレイにでるように作られたジーンズやパンツのことを指す。特にウエスタンブーツとセットで利用するのが定番的なアイテムの一つとされている。
   
ベルトポーチ ベルトに通して用いる小さなバッグのことを指す。多くは小物入れ程度の小型のもの。
メディスンバッグや、ベルトパウチとも呼ばれる。
   
ベンツ
【Vent】
フランス語で「風」の意味。 英語で訳しますと通気口、換気口という意味で、背広の上着やジャケット、コートなどの裾に運動量を出す、 または装飾の目的で意図的に作られた割れ目や切り込みのことを指す。
本来は単数形で「ベント」と呼ぶが、日本では複数形の「ベンツ」という呼び方が一般的。 このベンツは、乗馬の際に機能性を重視して生まれたデザインであるため、日本のテーラー擁護では「馬乗り」とも呼ばれている。センター、サイドベンツの2種類。
   
ボーンビーズ 動物の骨・角を加工して作られる装飾品。多くのものは水牛、鹿の角である。
   

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